まずは、玄関ポーチ。
天井にエバーボードという化粧材を使用しています。
階段踏面は、跳ね出すよう施工されていて、蹴込を深くしたところに砂利を施しています。
同時に排水も装備しています。
ポーチ屋根を支えるのは、ステンレス柱の磨き仕上げでデュアル仕様。
また、化粧天井はL型に奥へと繋がります。
エントランス正面には、企業カラーのBLUE。玄関ホールもポーチと同じ化粧天井です。
外と内が繋がって抜けていく感じを演出するため、窓ガラスの上の枠をなくしています。
奥にはミーティングルーム①があり、スッと上がれるよう間口や段差の寸法を考慮しています。
玄関ポーチに敷かれていた砂利と同じものをローカにも施し、繋がりを持たせました。
3枚の上吊り引込戸は連動していて、指一本で奥の壁にサッと完全収納でき、扉も天井まであるので完全開放できます。
開放した部屋は、敷居もなく扉では仕切れていないような自由な空間に見えます。
そのミーティングルーム①。
ウッドデッキがフラットに備えられていて、単調な部屋とならないよう外との繋がりを大切にしています。
見返しです。
壁に埋め込まれた、スリッパラックに書類入れです。
外ローカ側・ホール側、どちらからのアクセスにも対応しています。
一番奥には来客用の手洗い。
全てホースで水洗いできるよう土間で仕上げて排水を備えました。上部窓は電動で3か所の窓がスイッチ一つで開放できます。
ミーティングルームからホールへのアクセス。
外ローカからの見返し。
玄関の見返し。
正面R壁は左官塗りとなっています。
玄関ホールからセミナールームにアクセスします。
2枚のハイドアが開放できます。
20帖ほどのセミナールーム。
見返しです。
センターにホワイトボードを埋め込んであります。
屋根を段違いにして、南の光を吹き抜けから取りこんでいます。
(外観パース参照)
回遊性を大切にして、ミーティングルーム・ホール・事務室・ダイニングをグルグル回れるようゾーニングしました。
セミナーから帰る際に、大勢で靴が履ける様にL型にホールを配置。
こちらは、セミナールームからのダイニング。
事務所からのダイニング。
併設されたキッチンもスルーできます。
奥には、書庫そして勝手口ホール⇒事務室とこちらも回遊性を持たせました。
勝手口ホール+洗面+スタッフ用トイレです。
最後に事務室。
こちらにも、屋根を段違いにして、南の光を吹き抜けから取りこんでいます。(外観パース参照)
今回、ご紹介した事務所の最大の特徴は、換気システムと空調にあります。
どこにいても、温度+湿度の差がなく快適に保ちます。
それらは、最新の機械設備と高断熱・高気密で実現します。
庇を長く出したり、屋根の段違いによる採光や通風、また高窓による風の流れを考慮すると言ったパッシブの考え方も取り入れています。
先端技術のアクティブ、伝統的な手法のパッシブ。
これらを上手く組み合わせて快適に業務が進められるよう設計いたしました。
こういった目に見えないところは、写真でのご紹介が難しい上、費用もかかるため、施主様のご理解なくしては実現しません。
今回、ご採用いただいた施主様には、大変感謝しております。